我が仕事部屋のトイレに座ると、目の前に古い雑誌のコピーが貼ってあります。
20年前、車を特集した雑誌BRUTUS(ブルータス)の中の、
〈「攻め」の車選び。〉というリリーフランキーさんの書かれた
見開きページの記事です。

島根の田舎で冴えない生活をしていた20年前、仕事が終わると毎日のように
10歳くらい年上の友人宅に転がり込んで飯と風呂(近くの温泉)をおごって
貰い続けていました。
その友人宅で読んだリリーさんの記事が面白くて、わざわざコピーして
とっておいたんですね、当時、何故か。
最近引っ越しに伴い引っ張り出してみたら、やっぱり面白い。
かなりいろいろなことに当てはまる価値観だと思います。

以下、一部抜粋

カッコいい車に乗ってますか?

道端に停めた、自分の車に戻るとき、10m手前から「シブいなぁ」とうなづき、
5m前では思わず立ち止まり「やっぱ、カッコいいわ、コレ」と、
自分と自分の車に酔っ払えるような車に、乗ってますか?
誰がって訳じゃなく、自分が一番盛り上がれるマブい車。
とにかく、車もオンナも、そういうシビレ感じながら接してる時が
一番ゴキゲンなのであり、逆に、そう思えない車やオンナとツルんでる人は、
少し、病んでますよ、なんか性格的に。

(中略)

カッコいいと思う車があっても、安全性とか、耐久性とか、燃費とかなんとか、
んなことばっかり考えてるうちに、好きかなんかもわかんない、ただ中庸な車の
頭金払ってたりして。金、もったいないよ、それ。

(中略)

色々ありましたが、一度もその車を買ったことを後悔したこともないし、
毎日見るたびに「カッコいいなぁ」とうっとりしていました。
修理にどんだけ金がかかっても、見るたびに「いいなぁ」と気持ち良くなれる
ことを考えたら、すごい安い。

―『BRUTUS』 株式会社マガジンハウス 2002.3.15号 P54-55

はてさて。
家のことを考えながら、そっくり当てはめてみる私は変わり者でしょうか?
「貴方が本当に好きだと思える家、作ります!」って大声で言ってみたいんです。
それじゃダメなんですかね?
悪しからずm(__)m

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