私がまだ社会に出て働き始めたばかり、麗しくもない削頬のあの頃、、
デザインの世界で問題視されていることがあったようです。

特にグラフィックデザイン雑誌等で目にすることの多い話題でしたが、、
「コンピューターで引かれた線や構成された画面の匙加減の全て、を
自分の意思や創造の結果と勘違いしてしまうことの危険」 について。
その結果、
「真の個性を欠いた、画一的なデザインで溢れてしまうこと」への懸念。
そんな感じのものでした。

それはちょうど
DTPとか、CADとか、コンピューターがデザインをアシストすることが当たり前になる
ちょうどその端境期。25~20年前ごろに盛んに取り上げられた問題です。
なんでもそれなりによく見えちゃうことが、今に続くタチの悪い大問題なんですよね。

パソコンが普及して、デザイン補助ソフトが広まったことにより、
今まで手作業で進めていた作家さん、デザイナーさんにとって
とても便利になり効率あがった、ということは間違いなく確かなことです。

当時グラフィックデザイン界を先導していた超一流のデザイン作家さんたちは、
紙にカラス口で線を引く、自分の手で画を描く、ということから始め、確立した方達。
その作品は芸術(アートというカタカナ言葉は嫌い…)とも言える唯一無二、
真似をして発表することなど不可能な、ホンモノの血の通った作品と呼べるものでした。
コンピューターを駆使するようになったとしても、何ら薄らぐことのない存在感がありました。

あぁ、
日本人って多分几帳面だから。直定規やコンピューターの線大好きなんですよね、きっと。
高効率化、死ぬほど好きですしね。
それにしても何故、急にこんなことを考えてしまったのだろうか…
関係ないけど最近話題になったトレパクとか。。。

それはそうと、
製作補助ソフトも色々あって、今やとてつもなく気が利いているのですね。
素材集やテンプレートを駆使して素人でもそれらしくできてしまう世の中と最近知りました。
便利なんですけどね。つまらないかも。ついていけない言い訳。

住宅会社員の私がイライラするくらいですから、
デザイン界の先生方はとっくに憤死!恐竜必死(;^ω^)

拙くたってアナログ作業万歳!! 悪しからずm(__)m

ArchitecturalDesign