2つの構造を組み合わせた「プレミアム・ハイブリッド構法」により、建物にかかるエネルギーをバランスよく受け止めることが可能になりました。

SPG構造

土台から軒まで貫く通し柱で1階と2階を強固に一体化
高強度・高精度な建物へと進化させたSPG構造では、地震や台風などの揺れや屋根にかかる荷重をスムーズに逃がします

モノコック構造

6面体で力を分散し、激しい揺れに抵抗
床・壁・天井の6面すべてを構造用耐力面材で構成するモノコック構造では、建物のねじれを防ぎ激しい揺れに抵抗します。

クレバリーホームでは、高強度を実現するため、通し柱を構造上のポイントなるグリッド毎にバランスよく配置しています。これにより、一般的な在来工法の2~3倍の通し柱を使用することとなり、1階部と2階部を一体化した強固な構造躯体を実現しています。
※通し柱の本数は、プランにより2倍未満となる場合がございます。
■一般的な在来工法とSPG構造の通し柱配置

一般的な在来工法
1階と2階をつなぐ通し柱は、およそ4本程度。
SPG構造
通常の2~3倍の通し柱をグリッド毎に配置

クレバリーホームでは、独自の設計基準に基づき設計を行っています。必要強度をグリッド単位で確保する信頼性の高い設計システムを採用し、安定した強度の構造躯体を実現しています。お客さまの要望にきめ細かく応える自由設計でありながら、高い耐震性を両立させた住まいです。

構造計算や各種検証試験の結果から導き出された、信頼性の高い構造ルールに基づき設計を行います。

モノコック構造は、床・壁・天井の6面すべてを構造用耐力面材で構成し一体化させた構造です。激しい揺れにも建物全体が一体となることで、地震や台風などの外力を建物全体でしっかりと受け止め、分散し、抵抗力を高めます。

■一般的な在来工法とモノコック構造の外力のかかり方

一般的な在来工法
外力の加わり方によって建物がねじれやすい。
モノコック構造
6面体すべてで外力に耐えるので、横からの力に対する抵抗力が向上。

壁倍率とは耐力壁の強さを表す数値です。数字が大きいほど強いとされており、上限値は5.0。クレバリーホームは強度の高い構造用耐力壁を採用し、最大壁倍率は最高レベルの4.9~5.0倍を実現しています。

耐力壁のせん断試験

実は、住まいのなかで最も外力が集中する場所が接合部です。一般的な接合部は、施工者の熟練度により精度が左右されるなど、強度にバラツキが生じる場合も。クレバリーホームは、この接合強度を高めるため優れた接合金物「高精度HSS金物」を採用しています。

接合部のなかでとくに重要な柱と梁の接合部には金物の奥行きを従来の約1/2にコンパクト化したHSS金物を使用しています。これにより柱、梁の欠損量を最小限に抑え、接合部の強度を高めています。

一般的な在来工法の接合部
柱に多くの欠損が見られます。
高精度HSS金物による接合部
柱の欠損量は最小限に抑えられています。

柱と梁の接合部に使用しているHSS金物は、カチオン電着塗装をはじめとした何重もの塗装処理により防錆性をアップさせています。

クレバリーホームが採用しているHSS金物は、(公財)日本住宅・木材技術センターによるSマーク認定を取得しています。HSS金物は公的機関にも認められた、信頼の品質です。
※Sマークとは、用途に応じて必要とされる品質・性能を有することを確認し、その性能値を認定すると同時に、その製品の生産・供給体制に係る認定を行う制度です。

HSS金物には、自動車の塗装にも使用されているカチオン電着塗装を行っています。このカチオン電着塗装により、防錆性を高め、沿岸部など海水や潮風の影響で錆が発生しやすい地域でも、そのまま使用することができます。

クレバリーホームでは、構造体の随所に様々な金物を使用することで住まいの強度を高めています。たとえば、躯体と屋根を接合する部分には台風や竜巻などの強風時に屋根にかかる吹き上げの力にも耐える、「ハリケーンタイ」と呼ばれるあおり止め金物を採用。その他、地震などで発生する水平力への抵抗力を高める「火打ち金物」や、土台の断面欠損を最小限に抑える「マークアンカーボルト」、土台を支える束には通常の約1.2倍の強度をもつ「鋼製束」を採用しています。


ハリケーンタイ

火打ち金物

鋼製束

マークアンカーボルト

木材は軽くて強いという特徴をもっているため、住まいの構造体に適した材料だと言えます。しかし、自然の無垢材は芯まで完全に乾燥させることが難しく、節や割れによって強度が安定しないという欠点があります。そこでクレバリーホームでは、柱や梁などの主要構造材にエンジニアリングウッドと呼ばれる構造用集成材を採用。製材方法にもこだわり、高い強度と安定した品質を実現しています。

クレバリーホームでは、一般的な構造材に比べ粘りがあり高強度な欧州アカマツを採用しています。さらに、欧州アカマツの中でも原産地を気温の低い北欧に限定し、木質繊維の密度が高く、高強度な木材のみを厳選して使用しています。

クレバリーホームのエンジニアリングウッドは強度や含水率、生産工程まで徹底して管理。特別な資格を持つ技術者が様々な検査をして合格したものが、高強度なエンジニアリングウッドとして製品化されます。また、1本1本にロッドナンバーが貼られており、伐採から出荷まで全工程を確認できるトレーサビリティで確かな品質を保証しています。


① 伐採

② 挽板製造

③ 入荷・受け入れ検査

④ ラミナ検査(MSR)

⑤ ラミナ検査(目視)

⑥ ラミナ接着・積層

⑦ 圧締め

⑧ 刻印

⑨ 検査(目視)

⑩ 出荷